カテゴリー別アーカイブ: デザイン考察

日常における何気ないものの変化

今日電車に乗ってて気が付いたのですが、井の頭線のつり革かっこよくなってる!!いつから変わってたんだろう・・・

a hanging strap design
ラインとか色々おしゃれです。

つり革の輪が上部の取り付けストラップと一体になっていたり、ストラップ部分の留め具もつり革との相性がきちんと考えてデザインされています。特に和の部分はただの円ではなく、太さや幅なども変えてあります。ラインが美しいです。

こういう身の回りにあって常に使ってるものって、意外と変化に気づかないものですね。シンプルに見えてしっかりしたデザインはユニットデザインの目指すべきところです。ユニットデザインのジュエリーも裏側までしっかりとデザインされていたりして、じっくり見ると面白さがよりよくわかるデザインになっています。今度裏側などにも注意して見てみてくださいね。

a hanging strap design02
太さと幅の絶妙なバランス。

デザインとは?

中国のブランドのファッションジュエリーのデザインがだいぶ大詰めになってきました。
デザインの方向性を決めるのに今回はライノとグラスホッパーが活躍しています。

ライノでラインを引き、そのラインに沿ってグラスホッパーでパラメトリックに面を作り、
指定したパターンを作った面にグラスホッパーで張る。
言葉にすると簡単ですが、それなりに専門知識が必要な作業なんですよ。

しかしグラスホッパーはほんとに便利です。
理系は基本的に面倒くさがり屋なので、こういう便利なプラグインは本当に重宝します。
単調作業は自動化して楽に、のはずですが、自動化するために色々ととめんどくさい作業をする。
理系って基本こんな人が多いと思います。

さて、写真は今やっているデザインの切れ端、要はゴミです。
でも美しくないですか?

デザインはゼロから作り出すものだけではありません。
そこにあるものの美しさを発見するのもデザインの一つです。
実はZanzoもそういった方法で出来上がったデザインなんですよ。

デザインっていろいろあって面白いですよね。

beauty of things
端材の持つ美しさ。

愛知トリエンナーレ

見て来ました

「Node / 砂漠の老人」

Wiredの記事を読んで気になっていたので、販売開始後すぐに購入しました。
そして待ちに待った昨日、ついに鑑賞することが出来ました。
舞踏や舞台は普段あまり見ることがないのですが、非常に楽しむことが出来ました。

node/砂漠の老人
node/砂漠の老人のパンフです。

舞踏家の方が主演ということで、暗黒舞踏のダンスにデジタルテクノロジーが交わったような作品だと思っていたのですが、ストーリーを出した舞台的な演出で少しびっくりしました。

照明と演出も良かったのですが、個人的に一番気になったのは辺見康孝さんの音楽でした。
筋センサーを使ったデジタルとバイオリンのインタラクションにとても感銘を受けました。

まだ商品には出来ていませんが、デジタル信号を生かしたジュエリーを現在考察中です。
こういった人と物とのインタラクションがもっと身近になるよう、私も微力ながらもがんばろうと思いました。

分野は違えどクリエイティブな物を見て刺激を受けるのは大切ですよね。

アート京都2012に行ってきました。

アート京都2012メイン会場
アート京都2012メイン会場

↑ロボットに変身したり、宇宙に飛び立ちそうなたたずまいですね。

YUCOさんの展示のお手伝いのついでに京都をぶらっとしてきました。
メイン会場は普通のアートフェアという感じでしたが、
第二会場はホテルの2フロアーすべての部屋がギャラリーになっていて、少し変わった感じでした。

コンセプトは面白いのですが、いかんせん狭いので落ち着いて見れないのが不満でした。
価格も3万とか結構安めで、欲しいなーってけっこう物がありました。
でも、この価格でやってたら日本で新人が食ってくのはほんとに難しいだろうな。
アートの分野もなかなか課題が多そうです。

誰のためのデザイン?

旅行中にとてもコーヒーの美味しいお店に入ったのですが、そこで出てきたコースターが面白く、旅行中なのにすこしデザインについて考察してしまいました。(友達にうざがられてしまいました。)

まずは写真を見てください。

デザインコースター画像

ぱっと見おしゃれなデザインコースターですよね。僕もはじめにデザインに惹かれました。
紙屋さんがやっているコーヒーショップですので材質は紙でしょう。(覚えてなし)

問題はつまみ部分です。はじめ「片付けるときに持ちやすいようになっているんだな。」と思い、デザインと使い勝手の両立のうまく取れたデザインだと思いました。確かに水でくっついてしまったりして平らなコースターは片付けるときにやりづらいです。

しかし、こうは考えられないでしょうか?このコースターは出し手(お店)の都合により使い手(お客)の使い勝手を邪魔している、と。

なぜなら端にある持ち上がりにコップを置いてしまったときに、コップがバランスを崩しこぼれてしまう可能性があるからです。(そうやって考えると日本茶の受け皿とかってすごくバランス悪いですね・・・)まあこれくらいの出っ張りでどうこうなるって事はあまりないでしょうが、ユニバーサルデザインなど考え始めると、そういったことも重要になってきますしね。

そうやって考え出すと色々なアイデアやシチュエーションが浮かんできて、うきうきしました。

デザインに正解はありません。はじめに考えた、出し手側からのデザインとの両立もとてもいいと思います。しかしデザイナーである以上よい点を認めた上で、それの持つ悪い点や改良点、代替案も同時に考えて見るのも重要だとおもいます。アイデアってのはどこにでも転がっていますね。